サラリーマン投資 2015/01月4週 [投資履歴]
先週のスイスに続き、今週も欧州の中央銀行の動きが大きく注目された週となりました。
ECB(欧州中央銀行)は、予てより言われていた国債買入などの量的緩和策を正式に発表しました。内容は以下のとおり。
- すでに実施しているカバードボンド、ABS(資産担保証券)の買入に加えて、ECBへの出資比率に合わせて、投資適格級の国債および国際機関債などの債券を、月間600億ユーロ(約8兆1000億円)購入します。3月から19ヶ月にわたって購入。
- TLTRO(貸出条件付長期資金供給) の金利を、0.1%から政策金利 0.05%に合わせる
※ 1.においては、ギリシャ国債も条件付きで買入に含まれています。月間600億ユーロは、日銀の年間80兆円の長期国債の買入と比較すると、買入の規模感がわかると思います。
ECBは、今回の緩和の理由を、原油安などによりインフレ率が物価安定目標である2%を大きく下回っていること、つまりはデフレ阻止のためと述べています。
今後、日本同様、欧州のインフレ率がどうなるかがECBの政策に大きな影響を与えていくと思われます。
三菱UFJ・モルガン・スタンレー証券 為替動向と見通し No.386 より
EUR/USD については、遅くとも2016年にはparityかそれ以下になっていると見ていますが、短期的には、ユーロの買い戻しがあってもおかしくないとも見ています。
IMMポジションでは、EURショートが積み上がっています(IMMポジションは、現状、USD以外、全部ショートポジションですw、CHFでさえもショートが多くなっている)
http://www.forexwatcher.com/cmepos.htm
指標やチャートなどからは、一旦あや戻しがありそうです。ZEW景況感調査は悪くありませんでしたし、
そういう意味で、1/26発表のIfo企業景況感指数は注目の指標かもしれません。
DailyFX の個人投資家のポジションは、値頃感からかユーロロングに傾いているようです。
http://www.dailyfx.co.jp/article/fx-column/archives/15413
なので、 先安感からのEURへの全力ショートはスイス・フラン同様、大やけどすることになるかもしれませんので、戻り売りスタンスが賢明と考えています。方向性はまだ下ですが、EUR自体の底は、それほど深くないです。
新規購入
投資信託では、アメリカ高配当株式、インドシナ五カ国、インド債券、新興国株式インデックス、を買い付け。
現物株式では、日立(6501)、ジーテクト(5970)、ヒーハイスト精工(6433)、小野建(7414) を買い付け。
日立を新規購入。東芝とどちらを買うか迷っていましたが、マイクロン(MU)、サンディスク(SNDK)の業績から東芝を見送って、日立にしました。
メモリ、ストレージは寡占化が進んでいる上、今後も必須の部品であることは変わりないので、センサーメーカー共々チェックし続けますが、買うとしたら、もう少し下がったところかなと。
マイポートフォリオは、先週比約+2.7%増加。 損益率は昨年末の水準まで戻りました。
USD/JPYの水準はほぼ同じことから、純粋に株価が上昇したことに依るものですね。先進国株式インデックスが約+8%、ハイテク・バイオ、新興国株式インデックスが約+6% 上昇しています。
まだ買い始めたばかりですが、ロシア株式は約+8.5%、 ブラジル株式、インド株式は約+5.5%上昇していますが、アセアン、中央アジアは、ここまでは大きく上昇せず。
ルーブルはまだ下げ止まっていないようですが、ロシア株については、逆張り投資家が買いを入れているのか、比較的堅調です。
日本株は約+6%上昇しましたが、J-REITは先週の反動からか約-5%下落しています。
10-12月期の決算発表がポツポツ始まっていますが、 来週は、アメリカ企業のほうが注目度が高いかも。国内は部品メーカーの主力どころに注目しています。
1/26 Apple、Microsoft
1/27 エムスリー、Facebook
1/28 ファナック、キヤノン、EMC、Amgen、Google、Amazon、Exxon Mobil
1/29 信越化学、東芝、オムロン、オリックス、野村ホールディングス、Baxter International、QLogic、Dow Chemical、Chevron、阿里巴巴集団
1/30 イーグランド、トリドール、ジーテクト、東芝機械、北越工業、アルプス電気、村田製作所、日東電工、レーザーテック、ホンダ、商船三井、TDK
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