サラリーマン投資 2012/12月3,4週 その1 [投資履歴]
クリスマスや忘年会、年末行事で更新が滞るも、日本のマーケットは陽線をつけてフィニッシュ。よい感じで大納会を迎えたのではないでしょうか?
為替と株で、ボーナスステージが続いていますが、セクタの勉強も兼ねて、今年、関心をもった商社について、簡単に、まとめてみました。
上の図は、商社5社の売上高グラフです。左側が前期の売り上げ。右側が今年上期の売上と、グラデーション部分が売上見通しになっています。
三井物産(8031)の売上見通しだけ色が違うのは、ここだけ会社見通しがなく、ロイターコンセンサスを使っているためです。 売上高をみると、三菱商事(8058)が圧倒的です。
上の図は、各社の純利益です。左側のグラフは、前期の利益で、
青グラフが営業利益、青色+橙色のグラフが純利益になっています。商社の特徴の一つとしては、純利益が営業利益より多いことです。理由は、投資先の持ち分法による損益です。子会社だけでなく関連会社を多く持ち、そこから多くのリターンを得ています。
右側のグラフは、今期の純利益。青グラフが上期の純利益、青色+グラデーションの掛かった橙色部分が、今期の予想純利益になります。前期と比べると、三菱商事(8058)、三井物産(8031)は大幅な減益予想となっていますが、丸紅(8002)、住友商事(8053)は増益予想です。では、その内訳ですが、
上の図は、各社のセクタ別の純利益になっています。セクタと各社の事業内容が必ずしも、一致しているわけではないですが、大凡、
資源・素材、 機械・インフラ、生活関連、金融・その他 に分けられると思います。伊藤忠(8001)の繊維は衣類がメインなので、生活関連に組み込んでいます。
左側の図は、前期の純利益の内訳です。一つ前の図と数字が一致していませんが、調整値を加えていないためで、大勢に影響はありません。見ての通り、資源関連の利益で、大半を占めています。
下の図の左側が前期の資源・素材における純利益の内訳ですが、三井物産(8031)では純利益の約103%、一番少ない住友商事(8053)でも60%以上を資源関連から得ています。
上の図の右側は、各社のセクタ毎の今期上期の純利益と純利益見通しです。下の図の資源関連の内訳をみると分かりやすいですが、Metals & Minerals(金属、鉱物)関連で大きく利益が減っています。
顕著なのは三菱商事(8058)。オーストラリアの資源会社のストライキによる販売数量減や原料炭や鉄鉱石価格などの低下が影響しています。丸紅(8002)はチリ銅山の稼働などで下げ幅は小さいものの、厳しい状況は各社に違いはありません。
セクタ別で目に付くところとしては、住友商事(8053)の生活関連の利益が目に付きますが、これは、ジュピターショップチャネルの株式を50%売却したことによる売却益になります。一過性の利益といえばそれまでですが、 有望な事業を探して投資してリターンを得ることが商社のビジネスモデルの一つなので、その資金で新たにどの事業に投資をするのか、を商社株を買う投資家はチェックしておく必要があります。
日経新聞の記事の、商社株、「ポスト資源」で勝ち残り 、三井物産、ポスト「資源」戦略どう描く
は、現状の商社株の動きを的確に説明しているように思います。短期的には、
資源関連でいえば、シェールガスなどLNGや食糧で、いかに稼げるかがポイントですが、資源以外であれば、新興国のインフラや消費関連の事業にいかに投資するかだと思っていますので、
そういった観点で商社関連のニュースをチェックしておくと良いかも知れません。
あと、各商社にどういった関連会社があるか挙げてみました。全部ではなく、知ってる会社を主に挙げてみました。
三菱商事:千代田化工建設、ローソン、サウジ石油化学
伊藤忠:ファミリーマート、不二製油、エキサイト、オリエントコーポレーション、プリマハム
丸紅:日清オイリオグループ、ダイエー、マルエツ、東武ストア、加地テック
三井物産:東洋エンジニアリング、三国コカ・コーラ、日本配合飼料、もしもしホットライン
住友商事:ジュピターテレコム、SCSK
新規購入
投資信託で、先進国株式インデックス、欧州新成長国、ブラジル株式、天然資源エネルギー を定期買い付け。
現物株式では、トーカロ(3433)、住友商事(8053)、丸紅(8002)、ソニー(6758)、S&P/ASX200 A-REIT(1555)、商船三井(9104)、日本電産(6594) を買い付け。
2週間分の買い付け。日本電産を打診買い。当面の底で買えたと思っていますが、下がったら買い増ししたいと思います。
資産自体(日本債券<個人年金保険>を除く)は、含み益および買付により、先週比 +2.77%。
続伸。
引き続き、円安、株高が続いています。
マイポートフォリオは、今週、3月につけた今年の最高利益率を越えて、年初来最高利益率となりました。
牽引したのは、日本株で、先週比+約5.2%上昇。日本の個別株は、2011年7月以来のプラス収支に転換しました。今年は、野村がすごかった...
それ以外にも、外国債券は約+3.5%、グローバルREITは約+3.3%、新興国株式は約+2.6%、天然資源エネルギーは約+2.3%の上昇を中心に、今週もすべてのアセットが上昇しました。海外個別株が軟調なのが気がかりですが...
為替は、円の全面安。USD/JPY が86円を越えてきたので、早ければ、年明け1月中にも90円到達がありえると見ています。2月に、一旦、調整しますが、イタリアの選挙、新しい日銀総裁選出をこなして、春先に94円あたりまで円安が進むというのが、今のメインシナリオです。もちろん、政治次第です。
また、ユーロ自体の価値は低いままですが、USD/JPY が上昇することで、相対的に、クロス円は上昇しますが、EUR/USD は、基本SHORT目線のままです。
今回は、円ショートポジションを取れなかったのが残念ですが、投資信託や日本株で恩恵をうけているので、よしとしますか...orz.
年内もう一度更新予定です。できるかな...
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